ドナルド・キーン氏の心(2つの特番を見て)

「我が愛する日本へ~ドナルド・キーン89歳の決断~」


クローズアップ現代で「我が愛する日本へ~ドナルド・キーン89歳の決断~」 (6/29放送) 

(解説)
70年近くにわたり日本文学を幅広く研究し、世界に広めた功労者、アメリカ・コロンビア大学名誉教授のドナルド・キーンさんが、東日本大震災後、日本国籍を取得し日本に永住することを表明した。

きっかけは、大震災による大きな打撃に苦しむ日本人と共に生きることで、これまでの日本への感謝を心から示したいのだと言う。
その決意に、多くの日本人が勇気づけられた。18歳で「源氏物語」と出会い、その後、谷崎潤一郎や川端康成、三島由紀夫といった名だたる文豪とも親交を結び、日本文学に情熱を注ぎ続けたキーンさん。

番組では、大震災後に日本各地の人たちからキーンさんに寄せられた感謝や激励の手紙を紹介しながら、日本を愛してやまないキーンさんの半生や、キーンさんをとらえて離さない日本の美しさとは何かに迫る。
     
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誠に恥ずかしい事ですが、日本人以上に日本を愛するキーン氏を、私はつい最近まで存じ上げませんでした。
東日本大震災後に、キーン氏が日本国籍取得・永住のニュースで初めてそのお名前を知りました。


先日、キーン氏2特番、日本への思い語る…16日、BS・TBSが放送される事を知り、当日はとても楽しみで、2時間はあっという間に過ぎてしまって、それ以来、TV番組表をチェックするようにしています。

実は、浅田真央選手の不当な扱いに気づきはじめた頃から、ほとんどTVを見ることが無くなったため、このような番組を見る機会も徐々に少なくなりました。
TBSはBSではなく、地上波でこの様な素晴らしい番組をなぜ放映しないのでしょうか。とても残念ですね。


「果てしなく美しい日本 ドナルド・キーン×平野敬一郎 スペシャル対談」
(解説)
BS―TBSは16日夜、日本に帰化するため9月に来日した、米コロンビア大名誉教授のドナルド・キーン氏(89)の特集番組を2本連続で放送する。

 午後7時からは、キーン氏の横顔に迫るドキュメンタリー「ドナルド・キーン先生日本人となる~その半生に込められた日本への思い~」を放送。東日本大震災を契機に日本への永住手続きを始めたキーン氏の近況に加え、日本との出会い、太平洋戦争時の海軍通訳時代、そして日本文学研究者としての軌跡を振り返る。

 続いて午後8時からは、「果てしなく美しい日本 ドナルド・キーン×平野啓一郎スペシャル対談」で、芥川賞作家の平野啓一郎氏と、キーン氏が対談する。松尾芭蕉の「奥の細道」の研究のため度々訪れた東北地方の魅力などを題材に、東日本大震災からの復興を目指す日本人への熱いメッセージを伝える。

(2011年10月14日 読売新聞)

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外国の方に日本の素晴らしさ、美しさを指摘されることが多くなってきました。

私はと言えば、海外旅行に行く事ばかり計画して、今までは国内には全く興味なし。
「京都」「奈良」は毎年行きたいけれど高すぎて、、結果的に近い外国の「台湾」や「香港」で満足していました。

父の趣味が「川柳」や「俳句」だったにも関わらず、「風流なるもの」を楽しむ心のゆとりも無く、現実的なものばかりに目が行く私も、やっと最近、目には見えないものの価値が少し見えてきたのかもしれません。

学術的な価値などは相変わらず理解できませんが、ドナルド・キーン氏の言葉をお聞きしてからと言うもの、言葉の奥にある本当の意味を理解したいと思うようになりました。


それは、作家 高見順が戦争について記した言葉を引用していますが
「”私はこの人達(戦後の日本国民)と共に生き、共に死にたい”この高見順の言葉が、私の日本永住を後押しした。」

「一番心に残るもの、それは人間の言葉です。」とおっしゃり、

そして、俳句を英訳する場合の苦労や工夫に関しては、「夏草や兵どもが夢の跡」をローマ字で書いてみると

「natsukusaya tsuwamonodomoga yamenoato」と「o」が繰り返し使われている。

母音の中で「o」は一番低く、悲しさを含んだ響きだとD.キーンさんはおっしゃるのです。
そして17文字でその背景と感情を表せるのは「俳句」だけである。

日本人が桜をこよなく愛する理由については、
桜はパッと咲き、パッと散る。これこそが日本人が愛する「日本人独特の美意識」である。


(桜吹雪という美しい言葉もありますね。)


~~~~~~~~~~~~ここまで。 

  
これらは番組内でキーン氏の語られた多くの印象深い言葉の中で、ほんの一部に過ぎません。


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私達日本人は、戦後の復興から短期間に平和で便利な生活を手に入れ、それが当たり前になってしまいました。
そして、目の前にある「最も美しいもの」を見過ごしてしまった。
それは、日本文化であり、伝統であり、技術であり、四季の恩恵による風景や農産物ですが、それらを作り伝える事が出来るのは美意識を備えた日本人だからです。


廃墟と化しているであろう「被災地・福島」に、来年も春が来ることを切に願います。
以下、転載:高画質壁紙写真集無料壁紙(写真も)


※福島県福島市にある全国屈指の桜の名所が花見山公園です。


この花見山は公園と言いながら個人所有の私有地にあたります。この土地の所有者でもある阿部さんという方が好意でこの花見山を一般観光客に開放してくださっています。
花見山というだけあって非常に多くの種類の花々が植えられていて、とくに年間通じても最も華やかな景観となるサクラの咲く時期には大変な数の観光客が遠方からもやって来られます。
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by mamimami77772 | 2011-10-22 23:51 | 日本の技術や伝統文化
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