本物は必ず残る


2012年7月26日

竹工芸家の藤沼昇さん(人間国宝)の作品で、2007年に大英博物館蔵となった、束編花籃「耳順」じじゅん

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店でタバコを買い求める常連さんは「まだ店があって良かった~」と声をかけていましたので、このご夫婦が親しまれている様子を、ほんの15分程、店内にいるだけで感じ取ることが出来ます。

上の写真は、大英博物館蔵となっている、竹工芸家の藤沼昇さんの絵ハガキをデジカメで撮ったものですが、この店のご主人と藤沼さんは知りあいだそうで、絵葉書を戴いてきました。


「海外で認められる日本・竹工芸家 藤沼 昇」
http://nakata.net/rnp/area/3086/

「YouTubeに作品が紹介されています」
http://www.youtube.com/watch?v=Jk__pkvYQLE


ご夫婦との会話で、「盆踊りや納涼大会が無くなったり、冬にはどこの町内でも恒例だった餅つき大会なども廃止となって、どれ程日本の年中行事が地元の交流を深める素晴らしいものだったか、今頃気づいた。」という話題になりました。

私の世代は、生活は貧しくても、生活の中に「悲惨」という言葉が無かったような気がします。

ご夫婦にご挨拶をして、そのまま湯島~上野まで歩きましたが、この界隈には今も懐かしい「日本」がたくさん残されています。


JRお茶の水駅前の交番横にある「お茶の水の碑」は、この店のご主人のお父さんが建立したものだそうで、夏の暑い日差しを避けて、待ち合わせをする人の安らぎの場所となっています。

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いつも素晴らしい折り紙の作品が展示されている「折り紙会館」に寄ります。
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季節感のあふれる、涼しげな藍色の作品にしばし見とれます。
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湯島天神まで、ゆるい登り坂が続きますので、ゼーゼー言いながら頑張ります。
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右手には「鳥つね」本店。末広町の店が有名ですが、何故有名かと言えば「酔っても歌ってはいけない店」だからです。
店の雰囲気や、他のお客さんへの配慮を考えれば当然ですが、新橋で楽しそうに酔っているサラリーマンには末広町店より本店の方が緊張しないで飲めそうです。
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湯島天神で参拝した後、「宝物殿」が公開されていましたので、入ってみました。
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日本人は神社や仏閣の敷地に足を踏み入れた瞬間、なぜ心が落ち着くのでしょうか。
この気持ちは、日本人ならば皆感じる安らぎだと思います。
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男坂を下りて、上野松坂屋方面に歩きます。
正面は「湯島ハイタウン」です。 高級マンションの先駆けとして、建築当時は憧れの高級マンションでした。
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右手には「元祖・アイスもなか」で有名な「みつばち」があります。
とっても可愛らしい店員さんに、写真の掲載も御許可戴きました。ありがとうございました。
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金魚 はじめました。 」 

かりんとうでお馴染みの「湯島・花月」です。
風呂敷が可愛い金魚柄で、季節感たっぷりです。

日本では、包み紙にさえ「季節感」を取り入れますが、外国ではどうなのでしょうか?
日本人は繊細だな~、 四季があるって良いな~と、日本に生まれた幸せを感じる時です。

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こんな感じで、見た目にも涼しげに包まれています。
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お茶の水の鞄屋さん、折り紙会館、鳥つね、甘味のみつばち、そして花月など、湯島の老舗ではありますが、バブル期後に限らず、経営の大変な時期も幾度となくあったでしょうが、それを乗り越えて今があるのだと感じます。
どの店も「本物」です。

花月はずっと変わらない店構えで、優しさと懐かしさを感じさせる佇まいを残しています。
店内で作業する女性は、畳に正座して商品の袋詰めをしています。 こんな小さな事にも、店の頑固とも言える方針が継承されています。

本物は目立つことを目的としていないので、ひたすら良い商品を作ったり、お客さんを大切にしたり、常に他人のためになる事を願っているのでしょう。

だから本物は愛されます。
芸術作品でも、商品や、例えば友情でも、偽物はいずれ消えて行く運命にあると思います。
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by mamimami77772 | 2012-07-26 02:12 | 日本の技術や伝統文化
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