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優しくて温かい日本建築

2012年10月27日


中央区 佃にある「高瀬商店」です。 

昭和6年築で、「高瀬家住宅」として中央区有形文化財に登録されていますが、数年前に一人で家を守っていらしたご主人が亡くなったので、現在はこの様な保存状態になっています。

※ 2011年3月11日の東日本大震災時、屋根瓦が落ちたりして危険な状態となりまして、その後取り壊しとなったのだそうです。2014年3月にはすでに駐車場として使われていました。寂しくなります。


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ブログ「ぼくの近代建築コレクション」からお借りした下の写真一枚目は(2008年)は、私が月島で働いていた頃お昼休みに店に寄り、高瀬さんと話したり、秘蔵写真を見せていただいたりと、思い出の多い頃のものです。
とても話し好きなご主人で、お祭り好きな東京の下町っ子そのものでした。

職場が変わってから久しぶりにお邪魔したところ、高瀬さんは既に亡くなり、家は上の様に保存されていました。
最近不名誉な疑惑で裁判になっている「章子怡」チャン・ツィイーが高瀬商店で撮影をしたことなど、いつも楽しそうに話して下さった事を、時々思い出しています。
日本家屋が徐々に少なくなって、優しさとか温かさを感じる町並みも減りつつあり、寂しくなります。


●2008(平成20)年10月3日
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●1989(平成1)年12月31日
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平成1年と20年の画像は「ぼくの近代建築コレクション」から転載
http://blog.goo.ne.jp/ryuw-1/e/78cd109331c73b8a40dfda5f6db9d760

立派な出桁造りの高瀬商店は佃大通りの二葉家和菓子店の角を入ったところにある。
タバコ売り場もあるが、店先に箒や束子が出ているように荒物屋だ。

現在、「高瀬家住宅」として中央区有形文化財に登録された。昭和6年築という。

下の最近の写真ではタバコ売り場にポスターなどがなく、自販機も置いてない。平成1年の写真にも自販機はなく、これは珍しい店だ。下の写真には商品は置いてあるようだし、路上に灰皿が置かれているので廃業はしていないと思うがちょっと心配だ。
建物左の白い看板は「孔官堂」のもので「松竹梅・仙年香・蘭月」は線香。
銅板貼りの看板建築は住宅地図で「大星」で、前の佃大通りを右手へ行った次の四つ角にある大星商店(酒店、現在はコンビニ)のものかと思う。

戦前は「榎本乾物」、昭和25年頃では「榎本ゴザS(商店)」。ゴザとはイグサなんかで編んだ敷物のことだろうか? 山下薬舗と左の二葉家とも戦前から続いている店である。


ここまで転載______________________________________
by mamimami77772 | 2012-10-27 12:48 | 日本の技術や伝統文化 | Comments(0)

日本の素晴らしさを再確認したい


by ウサウサ